将来、世界一の性能を出せる職人になれる人の五条件
こんにちは、旬スタイルの代表、北平地です。
僕は新築やリフォームで住む人の住環境を改善するために、住宅性能に注目し、技術向上を積み重ねてきました。
最近では、気密性能で0.05cm2/㎡(※一条工務店さんが平均0.52位)という、たぶん日本でも世界でもトップレベルの住宅性能が出せるようになってきたのも、丁稚修行から今までいろんな方に教えてもらった知識を研鑽したたまものだと思っております。
もうこんな歳ですので、今まで、僕のところで修行してくれて、立派に独立してくれたお弟子さんもいるし、これからも、新たにお弟子さんを育てたいと考えているので、せっかくなら、「世界最高レベルの家を建てられるようになる職人とは?」と題して、人としての必要最低条件とは何かを考えてみました。
よく懇意にさせて頂いているお施主さんが、「うちの息子も職人になったらいいと思っているんだけど、不器用だから向いてないんだよね。」と言われる方が多いですが、実は「器用か不器用か」は大した問題ではなく、この5つを持ち合わせていれば大丈夫と言えます。
これらは決して特別なことではなくて、重要なのは、あくまでも人間的なことなのです。
①早起きする習慣
大企業でも決定事項の8割は午前中に議決されると言われますが、建設業の朝も早いです。
新築工事の場合、8時前に現場に到着し、ご近所迷惑にならないように静かに準備をして8時から作業開始が普通です。
現場が遠くなるほど、必然的に早く起きる必要が出てきます。
自分の体調も合わせて、前日からの予定を自分で管理して起きる時間を決めることが毎日、必要になります。自分の管理ができないのに現場の管理はできないので、すべての人が時間を軸にリレーしていく建築では、自己管理は必須になりますが、これはどの職種でも同じことかと思います。
②挨拶
『ありがとうございます』『おはようございます』
常識的なことですが、挨拶ひとつで、相手の体調がわかったり、何か言いたそうなことや悩んでること、前日楽しいことがあったことなどが、伝わってくる経験が誰でもあるかと思います。
つまり、コミュニケーションの最初が、「挨拶」ということになります。
毎日の当たり前の「おはようございます」の挨拶ひとつで、相手に元気を伝えることができる人は、初対面の人との「こんにちは。はじめまして。」の挨拶で悪い印象を与えてしまうことは絶対にありません。
「こんにちは。」の元気な挨拶ができるだけで、相手の心象にのこり、その後、何かと気にかけてもらえるようになることの方が経験上多いです。
つまり挨拶は、人脈が拡がっていく人間かどうかの最初のチャンスと言えます。
修行の身なら、いろんな方にかわいがってもらって、たくさんのことを吸収することが使命です。でも自分で集めるのには限界があり、豊富な経験がある人から、重要なポイントを教えてもらえるかどうかで、人生に大きな違いが生まれてしまいます。
本当にもったいないので、うちのお弟子さんには、「挨拶は誰よりも元気にすると福が来る」と伝えてきました。
③責任感
石の切り出し作業をしている職人さんに、「何の仕事をしているんだい?」と聞いたときの話で、殆どの人は、「見ればわかるでしょ、石を四角に切り出しているんです。」と答えるが、ある人は、「お城を作っているんです。」と答えるという有名な話があります。
石を四角に成形する作業をしているのは同じですが、作っているのは、「四角い石」の人と、「お城」の人がいるわけです。
「立派なお城を作るためには、果たしてどんな四角い石が良いのだろう?」と考えながら切り出している職人さんと、言われたとおりに切り出している職人さんがいて、果たして、どちらが本当の意味で「仕事の責任」を果たしているのか?よくわかる話です。
住宅建築も全く同様で、初めのうちは親方や先輩に教えてもらいながら、指示された仕事をしますが、指示通りに施工しているのか1日中誰かが付きっ切りで見ている訳にもいきません。
「本人がどんな意識で、その目の前の仕事をこなしているのか?」
これがその人の生涯においての成長線の角度が変わる重要なポイントです。
何年やっても変わらない、殆ど水平な成長直線の人と、垂直に近い成長直線を描く、どんどん吸収する人との大きな違いは、目の前の簡単な仕事に対する「意識の違い」です。
④優しさ・思いやり
住宅は1人では出来上がりません。
大工さん以外の他業者さんが約40職、その材料の販売業者さん、またその資材や建材を作る人、運んでくれるひと、発明した人も関わってきます。
アフリカの一部の村では、「牛のうんち」で家を作りますが、結婚して家を建てる時には、村の人が総出で家づくりを手伝ってくれます。
住宅という「家族の幸せの象徴」を作らせて頂くのに、「やさしさとおもいやり」があるのは、当たり前で、家というものを作り始めた数万年前から、絶対的に必要な要素なのです。
人と人をつなぐ接着剤は、「思いやりとやさしさ」以外にありません。
家はみんなで造り上げる。そんな気持ちを持っているから、いい家が建てられるようになるのだと、僕は思っています。
⑤夢を持つ大切さ
自分が5年後、10年後にどんなふうに生きていたいのか、それから先どんな風な人生を送っているのか、考えたことはありますか?
夢を持つからこそ目標ができ、目標が出来るから自分の今やるべきことが分かると言われています。
メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手も高校一年生の時に『ドラフト1位指名を8球団から獲得する』という目標を立て、それに向けて今何をするべきなのかという、小さな目標を立てて一つ一つクリアしていったそうです。
どんな夢でも良いと思います。
僕も最初は日々の小さな目標をクリアすることから始めました。
前日の終わりに明日以降の作業内容を親方に確認して、当日はここまでやってみようと考えて動くようになりました。
基本通りの施工は絶対です。
1日の小さな目標でも、その目標をクリアするのに、段取りを考えます。
今日必要な材料は何か、それをどこに置くと無駄が無いのか、道具は何を使うのか、それをどこに置けば動きやすいのか。
それだけでも成長を加速させる要因の一つになると思います。
さらに、一つ一つクリアしていく毎に、自分の仕事に自信が持てるようになっていき、また新たな夢や目標が出て来るんですよね。
と、5つの条件についてお話ししました。
これって結局のところ、どんなジャンルの仕事をするにしても必要と思われることばかり。
技術的なことは日々の中で身に付けていける事だとしても、やはり本人のモチベーションが要になってくるのかなと思っています。
人間的な魅力溢れる人はとても希少価値が高く、どんな分野でも活躍できる明るい未来が手に入ると思いますよ。
~・~・~ イベント情報 ~・~・~
【日時】
2022年
2月12日(土)13日(日)
2月19日(土)20日(日)
全日程、完全予約制になります<m(__)m>
10:00〜 / 13:00〜 /15:00〜 / 17:00〜
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